archive : 2011 年 12 月

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明治はほんとに遠くなった

現代日本の政治家の器がみみっちくなった、という話だ。
沖縄普天間基地移設に向けた環境評価書を沖縄県庁に搬入した一件だ。
昨日は反対派による妨害で民間業者によるお届けが出来なくて、翌未明に防衛相職員により沖縄県庁の警備員室に運び込んだと言う。
この一件を文章にしただけで、なんか情けなくなるな。

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昨日の反対派による阻止行動、民間業者の業務まで妨害するというのもいかがなものか。これは立派に営業妨害であり、もし昔の郵政省管轄の郵便事業妨害だったら公務執行妨害に相当するのではないか?
何とも思慮のない、感情のはけ口としての行動でしかない。
一昔前に野党がやっていた「牛歩戦術」を連想する。

政治家もその反対者も知能が低下しているのか?

この一件で更に連想するのが忘れもしない2010年9月24日、「尖閣諸島事件」の中国人船長保釈だ。
この時は沖縄検察の一検察官が「国際情勢を鑑みて」保釈したとのたまった。

裏で差配したのは当然この方だろう。

仙石

時の官房長長官。

ほんとにみみっちい政権だな、と憤慨したものだが、その体質は野田政権になっても継承されているらしい。

この国の将来を左右する政策を行おうという時に、なぜ正々堂々と事を成さないのか。

もう一つ、民主党政権になってから滞っているのが「死刑執行」だ。
今年はゼロ。
確定死刑囚は129人。このまま行くと更に増えることになる。それもこれも、法務大臣の個人的思想による執行命令拒否によるのだが、ようするに我が手を汚したくないということだな。職務が遂行できないのであれば法務大臣を辞めて欲しい。

NHKで「坂の上の雲」第三部が完結したが、あの時代の政治家達の言論・行動を見るたびに、現代の政治家達の器の小ささを痛感してしまう。戦後教育を受けて来た世代によるためか、日本人の資質が変わってしまったのか。

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いろいろ決まった後に読んだ論説

わしが不在の間に、日本はいろいろと決断を下す季節を迎えていた。そして、わしが不在の間に入れ替わった首相がなしたTPP交渉参加表明という選択。これ自体はわしは可とする。

わしが不在中の新聞を拾い読みしてる時に見つけたのが、JR東海会長葛西敬之氏の論説だ。1ヶ月以上も前の11月中旬の論説なので今更取り上げるのもなんだが、TPP参加の本質をとらえていると思うので、わしの備忘録として採録したい。読売新聞11月の「地球を読む」シリーズだ。記事を切り抜いてしまったので日付は不明。読売新聞とご本人に無断な転載だが許してちょ。

葛西敬之

「野田首相の決断により、我が国は環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を決定した。21世紀の命運を分ける岐路で、正しく一歩を踏み出したと言える。
冷戦終焉後20年余を経て今、21世紀の世界の骨格が見え始めた。太平洋からインド洋に至る海洋をめぐる、米中の対峙と勢力均衡である。
共産党による中央集権の下で、急速に大国化した中国は、遠くグアムまでをミサイルの射程におさめるとともに、南シナ海、東シナ海の洋上交通を制し、更には西太平洋の海上覇権を窺おうとするがごとくである。
いち早く警戒感を強めた豪州は、「虫以上鳥以下」の点としてしかレーダーに映らない新鋭戦闘機F35を100機揃え、潜水艦の増備を進めようとしている。米国も日本、韓国、豪州との同盟強化を図るかたわら、TPPを提起し、洋上交通に死活的利益を持つ環太平洋の自由主義、民主主義諸国の経済的な連携に乗り出した。同盟を裏打ちする経済的な基盤づくりである。
オバマ大統領が世界へ向けて初めてTPPを提唱したのは一昨年の11月、東京においてだった。TPPの鎖は、日本の参加によって初めて完結するからだ。
自由主義と民主主義を奉じ、貿易を立国の基盤とする日本、しかも米中の板挟み的な地勢に立つ日本にとって、この呼びかけは願っても無いものだった。ところが時の首相(鳩山)はまさにその翌日にシンガポールヘ行き、米国抜きの東アジア共同体を自ら提案すると言う錯乱ぶりを露呈した。
21世紀においては米国ですら一国だけで自国の安全を守れない。また安全保障と経済連携は表裏一体であり、安全保障は日米同盟、経済の繁栄は東アジア共同体でなどという不整合は成立しない。日本が独立を守り自由を守り、民主主義を望む限り、TPPに裏打ちされた日米同盟以外に選択肢は無い。
そして米国にとっても、太平洋が表舞台になった今ほど日本との同盟が死活的課題だった事は無い。すなわち今こそ日本にとって千載一遇の交渉環境なのだ。TPPはこうした大局的、戦略的枠組みの中で論じられるべきなのである。
中国は当然、あらゆる人的影響力を駆使して日本の世論を分断し、日本からの米の輸入拡大、日本へのレアアースの輸出緩和など経済的利益で誘って日本のTPP参加を阻止し、日本を孤立させた上で中国主導の東アジア共同体に取り込もうとし続けるだろう。
(中略)

今日本は(戦前から)三度目の岐路に立っている。世界政治の主舞台は太平洋に移り、主役は太平洋を挟む米国と中国に変わった。太平洋への勢力拡大を窺う中国の意図は隠すべくも無い。対峙する二つの勢力間で平和と安定を守るための古今不易の定石は、勢力均衡の構築である。
米国といえども、今や一国で勢力の均衡を作り出す事は出来ない。最も現実的な対応は、地政学的な立地、政治的な価値観そして市場経済原理を共有する国々が同盟を結び、その経済的基盤としてブロック域内での交易を自由化する事である。
参加国の多様な文化と主権を尊重した上で、人と物資の流通を自由化し、提携を強める事、それこそまさしくTPPが目指すものである
膨張指向の中国にとって、現状のままでの勢力均衡はクビキに他ならない。ゆえに中国はあらゆる影響力を行使して日本を分断して東アジア共同体に日本を取り込もうとするだろう。これを許せば、まさに近衛(文磨)の誤りを繰り返す事になる。
野田首相がTPP参加の意思を表すべくハワイへ旅立つ前日、霞ヶ関の周辺ではTPP反対のシュプレヒコールが薄暮のしじまを破っていた。日本人全体のおよそ7割が中国に好感を持っていない。ところが与野党双方内の親中・反米・反TPP派は無視できない勢力にのぼる。中国はかつてのソ連流を範としつつも、より現実的に支持層を育てて来た。今直面しているのは、かつての様に、体制、反体制では割り切れない、まだら模様の対立図式である。
TPPの交渉はこれからが本番だ。一方では与野党それぞれを内部分裂させ、アメとムチで企業を利益誘導し、基地反対運動を煽るなど、TPPの阻止の動きが強まるだろう。政府は揺らぐことなく、淡々と次期主力戦闘機の選定をはじめとする同盟強化策を進め、在日米軍のプレゼンスを強化するとともに一体運用の実を挙げなければならない。
不動の日米同盟が安全保障を担保し、TPPがその経済的裏付けとなった時に初めて、中国は紳士的な隣人となるだろう。ここから真に友好的で実り多い日中関係が緒に就き、地域の平和と安定が築かれる。」

とまあこういう論説だが、付け加える事が無い、見事な文章である。

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カエルサル・ケロリン3世帰国

インドネシアのカエル王国から帰国。かの国でカエルの王に即位した(勝手に)。

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楽園気分で帰国したらいきなり寒い。気温差30℃。とはいえ、関東地方は天気も良く青空の向こうに富士山が見えるのはまた格別。

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んで、年末モードに入って行こうとした矢先に今日のビッグニュース。

「金正日死去!」

あまりに突然なニュースだったので、暗殺か?と疑ったが、ニュース通りの午前8時半死去というのが本当なら、それはないかな。人は朝飯食ってるときになかなか人は殺せないもんな。
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カエル、スペインから帰る

スペイン北部のサンセバスチャンという小さな町に行ってきました。いわゆるバスク地方で、100km西にはビルバオ、ゲルニカという町がある。

サンセバスチャン海岸プロムナード

高級保養地で、ビスケー湾に面して美しい海岸と、小さな湾をかにの爪のように2つの岬に囲まれた美しい街だ。居心地は良かったんだが、美食の街だけあってとにかく食費が高かった。その他の物価も。ちっとも円高の恩恵を受けない印象だった。
わしが滞在している間にスペインの政権が交代する選挙があったらしい。全然気付かなかった。

サンセバスチャン桟橋


スペインは経済危機が叫ばれていたが、この街は落ち着いて、人々も優しかった。フランス文化の影響かもしれないが(ルネッサンス期によく侵略されていた)食文化へのこだわりが半端ではない。
若者に話を聞くと、街の印象とは裏腹に、失業率が20%以上、失業者500万人ということで、将来への希望が無い、という話を聞いたのだが、そういう本人はいたってお気楽そうだった。実感がわかないのか?

サンセバスチャン全景


わしの方がよほど経済危機を身近に感じておます。
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