archive : 2012 年 05 月

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公武合体ならず

幕末に来航したペリー提督は日本の国情を良く勉強していて、日本には権力、あるいは権威が二重である事を知っていた。だから、真っ先に江戸湾にやって来て、日本人に直に「黒船」という物理的な権威を見せるという戦術をとった訳だ。
不思議な事にそれから160年、権威の二重構造という図式は変わらないらしい。

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日本国首相であり民主党党首でもある野田佳彦が、同じ民主党員である小沢一郎と会談するのに様々な段取りを経て、ようやく会談という運びになった。しかも「乾坤一擲」「一期一会」の覚悟を持って臨んだらしい会談だ。「将軍家茂御上洛」といったところか。「いよっ、征夷大将軍!」と、ちゃちゃをいれそうになる。そんで会ったのが1時間半だと。話というのが開国ー攘夷の話ではなくて、「税金を上げたいんですけど」、「いや、ならぬ、攘夷あるのみ」じゃなかった「税金上げる前に政権としてやる事があるんじゃないかい」と答えにならない事で拒絶。公武合体失敗。んじゃ、「安政の大獄」、じゃなかった平成の大獄作戦といきますか。でも裁判ではうまく事が運ばなかったし、どうしてくれようと焦る幕府。小沢天皇は禁門の変を警戒したのか、後にぴったりとSPらしき人に守られている。

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でもちょっと視線外したりして。
いえいえ、職務怠慢を批判している訳ではないですよ。瞬きをしない人間はいないのですから。

記者団に語った小沢天皇の言に、「私は一党員、要請があればどこへでも行く認識がある」(SP付きで)。だそうだ。認識はあるけど行くかどうかはその時の気分しだいってことだね。
「え、パーティー?その日は忙しいんだけど、行けたら行くわ、誘ってくれてありがとう」というお断り台詞ですかね。
わしには長洲がついとるけんのう、と、暗黙のブラフ。やっぱ、公武合体ならずですな。

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久々のヒット本

「日米衝突の根源 1858〜1908」渡辺惣樹著 草思社

いやあ、久々にいい本と出会った。タイトルの印象だと単なる反米ものの本かと思ったのだが、序文を読んだだけでいい本と出会えた興奮を覚えた。そうそう、こういう視点の本が読みたかったんよ、という手応え。

タイトルのように1858年から1908年までのアメリカ近代史なのだが、そのアメリカ史の中から日本が透けて見えて来るんです。今まで気付かなかった(ワシだけ?)アングルからの日本史とも言えます。

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実際には1953年のペリー来航以前の説明と1909年までの記述があるので、日本の幕末史から日露戦争後、中国戦争に突入する前の段階までの記述です。幕末史をご存知の方なら、ちょうど日本史からアメリカの存在感が少なくなった時期であり、いったいアメリカは何をしてたのか、というところからの説明があり、日露戦争の講和をなぜルーズベルトが斡旋するにいたったのか、ということまで、知ってたようで実は知らなかったアメリカの内部事情、発想などが縷々とのべられていて、ほんとに貴重な本でした。正確なデータをもとにした分かりやすい説明は、ホンマに深いところまで研究していないと描ききれなかったでしょう。著者の渡辺氏に感謝です。

それにしてもアメリカ人、彼らははこの本が描く歴史感を持っているのだろうか?日米の教科書にしたい本でした。
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金環日食

見た見た
金環日食
雲の霞の間から
数なき星のそのなかの
太陽と月と地球の物語

金環日食

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野田首相と佐藤栄作

暫くこのブログの更新をさぼっていました。というのはですな、野田政権になって悪口言う事があんまりなかったんです。
そもそもこの時事ネタのブログを始めたきっかけというのが、当時の菅政権のエネルギー政策の場当たり的で無能無策さゆえ。このままでは日本は危機的な、いや、破滅への道をまっしぐらに進むのではないかと言う危惧からでありました。

野田佳彦

野田政権発足時、わしは海外にいてリアルタイムな情報を得られず、そのまんま放っといたんですな(海外ではほとんど日本の事がニュースになってなかった)。しかし、帰国してから暫く様子見してると、TPP交渉参加の件、原発再稼働への姿勢、と方向的にはわしの望む方を向いているという事だけでもよしとして、あまりくさすのはやめとこうかな、という消極的応援姿勢に変わった訳です。

もちろん、言いたい事は山ほどある。政治家としての能力実力を云々してもいい。でも、「民主党政権」という人材が枯渇している中では得難い人物であると言う一点で仏心がおきたのだ。

ところで、2012年5月12日の読売新聞で、昭和時代の日本近代史の記事の中で佐藤栄作の特集があった。歴代第2位の長期政権を担っていた佐藤栄作。ご存知の様に60年安保、新安保条約の成立と引き換えに首相辞任した岸信介の実弟である。しかし、政治路線は岸ではなく吉田茂門下だった。

佐藤栄作

この記事を読んでいて連想したのが件の野田首相というわけだ。政治家としての実力の比較ではなく、政治手法としての連想である。様々な問題、要求を巧みに「調整」して政治を行う。という「調整型政治」だ。これの対極にあるのが橋下大阪市長だと思うんですけどね。

「調整型」に必要なのはネゴシエイトする能力と胆力。相手に自分の意見を「聴かせる」力だね。わしの様にゲコゲコ鳴いてるだけでは人の耳に馬耳東風、「古池や〜」とか詠まれるのがせいぜいである。
その調整力の比較をしようとしているのでもない。わしが言いたいのは「時代が違う」ということだ。

高度成長期に乗っかっていた佐藤栄作時代と今とでは、政治家の力量云々のまえに戦う土俵が違ってしまったという事なのだ。調整型も結構だが、のんびり連休とって「海外視察」行って参りました!とかやってる場合ではないのだ。日本型民主主義のまどろっっこしい欠点が、今さらけ出されている。その危機感から橋下大阪市長の政治手法が注目を浴びているのかもしれない。そして、無能な政治家ほど「じゃ、民意に聴きましょ」と言う。
それは、「じゃ、政治家いらねーじゃん」ということだということが分からんのかなあ。ただの意見調整役だがね、それじゃ。民意なんかで政治してるとフランスとギリシャみたいになっちまうぞ。

と、とりとめの無い事をつらつら考えたこの朝でした。最後にエールを。頑張れ野田佳彦、君に無いのは金と人材だ!
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