archive : 2013 年 02 月

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日本人の行動

3.11の震災からもうすぐ2年。もうそんなにたったか、とも思い、まだ2年か、とも思う、そういう時間が過ぎた。その時間の中でこのようなノンフィクション作品が出版された。

「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第1原発の500日」 門田隆将著 PHP出版

死の淵を

当時、福島第一原発でいったい何が起こったのか、男達は何をしたのか、という、ワシが是非知りたいと思う事柄がこの本には描かれていた。政治や反核、あるいは原発推進のバイアスなしに、だ。事実として何が起きていたのか知りたい、という単純な動機に突き動かされて筆者は取材されていたのだと思う。
事故直後から関係者にアプローチされたそうだが、始めはなかなかうまく取材できなかったそうだ。1年半をかけ、結果として90名以上のインタビューを敢行し、元福島第一原発所長、吉田昌郎本人とのインタビューにも成功されている。
当時の無様な政治家や、マスコミに出て来て東電と原発行政を叩きのめしていた知識人達。彼らの行動と発言を見るたびに、ワシは何か違和感を感じられないではいられなかった。

そして、問題の福島第一原発で、事故直後から情報も無く、電力も無い状態から、現場の担当者達が誰一人逃げ出すことなく、死を覚悟して事故と対処して来た彼らの行動を詳細に知る事が出来て、今は救われたような思いがする。彼等の初期対応が無ければ、その後の作業は全て無効になっていただろうと言う事、現場で働いていた作業員のほとんどが地元出身者であったこと、などなど、あらためて知った事実が多かった。彼等が、郷土を守るため、強いては日本を守るために戦っていた、まさにその時に、時の首相は「命がけでやれ、逃げるな!」と叱責したのだ。

将の器でないものが国家の舵を取るという事がどれほどの不幸か、ということは、先の大戦で良く分かっているはずだ、日本人は。

詳しい事はこの本を読んでもらう事として、あの事故当時、福島第一原発所長が吉田氏で本当に良かったと思う。
部下を死地へ向かわせることに対する呵責、黙々と務めを果たそうとする部下達。後に吉田所長本人が講演会で、彼等の事を、「まるで地の底から菩薩が湧き出て来たようだった」、と感謝の念を込めておっしゃったそうな。作品の最後に、当時現場の第一線で何度も原子炉建て屋に突入した50代の人が、避難生活を続けている郷土の人たちと親睦会で1年ぶりに再会したエピソードが紹介された。東電社員だったその人は、どんな罵声でも浴びる覚悟だったそうだが‥‥、集まった住人の思わぬ反応に‥‥、この下りを読んでワシは目頭が熱くなっちまった。
こういうエピソードは良質のノンフィクションの醍醐味だな。

そこで思うのは、日本人の行動原理とは何か、日本人は何をやって来たか、という事だ。ラテン語で言うと
RES GESTAE POPULI IAPONI
とでも言えるかな。

正月に読んだこの本もお勧めだ。

無私の日本人

古文書研究家の磯田氏の本だ。江戸時代に、仙台藩、京都で実際にあった話で、はじめに読んだ「後書き」から感動してしまった。
「無私の心」とは、江戸時代に醸されたものだろうか。

そうした日本人の行動を知るにつけ、残念に思うのは、変な行動をする日本人もいるということだ。ワシが不在の間に中国に行って、わざわざ南京虐殺記念館まで訪問した鳩山由起夫。そして、東京電力や原子力安全委員会などを告発している原告団。その起訴されている中には、現在闘病されている件の吉田昌郎氏も含まれているのだ。まるで、ハンニバルから祖国を救ったスキピオを弾劾するカトーではないか。


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アヤソフィア司教と膝詰め談判

毎度縦位置写真が横に倒れたままで申し訳ない。
この冬、再びイスタンプールのアヤソフィア司教と会談。はじめはそっぽを向いておられたが、

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遠来の客の話でも聴いてやろう、と気が変わって‥

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下座までおりて来られ、
「む、お前か‥」
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ワシの膝の上に登って来られ、しかも麦踏みまで。
「どれどれ、座り心地は‥」
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大理石の床がよほど冷たかったのか、肉球を暖めるようにワシの膝の上で丸くなる。

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「苦しゅうない、暫くそうしとれ、話はそれからじゃ‥」
「ケロケロ‥」

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