archive : 2016 年 01 月

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ドイツの脱原発がよくわかった

約1年前に書かれた本なので最新刊ではないのだが、遅ればせながら読ませていただいた。筆者の川口マーン恵美氏はドイツのシュツットガルト在住の作家であることもこの本で知った。驚いたことに、筆者はピアノ学科ご出身の芸術畑の方だった。日独の原発のことをかくも詳しく調べ上げ、電力史のことまで調査されているから、きっとリケジョなのだろうと漠然と思っていたので意外であった。

ドイツ脱原発

結論から言うと、とてもよく出来た本である。物理の素人である作者が、同じく素人であろう読者に対して、分かり易く書かれたと思うが、その表現力は並大抵の努力ではなかったと思う。その情熱を支えたのは、作者が言うように、「日本はドイツの脱原発モデルを真似ては行けない」、という思いだ。なぜそうなのか、ということを、両国がおかれたエネルギー事情、国民性、などを披瀝しながらルル述べている。
作者は現場にも行く。福島第1原発はもちろん。日本史上最大の震度6を記録し、13mの津波にも耐え、ガラス1枚割れなかった女川原発。対津波工事の真っ最中だった浜岡原発にも行かれている。何よりも頭が下がるのは、日本の電力史にも光を当て、日本で最初の長距離送電に成功した山梨県の駒橋水力発電所に行かれて取材されていることだ。
この水力発電所のことはワシも初耳であった。日本人が明治以来、国家国民のために営々と努力してきた電力マンの歴史文化があればこそ、3.11大震災の停電のあと、たった数日で電力を復旧させたことに繋がったのだ。
その先人達の努力のおかげで良質な電力を好き放題に使い続けてきた都会人が、電力会社を悪し様に罵っている。それも、政府の頂点に立つ者がだ。
当時の首相菅直人は東京工業大学理学部応用物理学科出身者だ。その専門知識があるはずの者が、ピアノ学科出身の作者の足下にも及ばない、知性も洞察力も持ち合わせないというのはいったいどういうことだろうか?
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