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松下政経塾と陸軍大学

前回、松下政経塾に付いて少しコメントしたので考察を続けようと思う。
だが、実はわしは松下政経塾を取材したこともなく、卒塾者とも3〜4人ほどしか会ったことはない。
なので批判するほどの材料を持ち合わせてはいない。

カエルだけに、わしは水面レベルからの視点しかない。と、前置きして考察に入ってみたい。

2年前の民主党政権移行から、わしはある既視感を持っている。この道はいつか来た道〜♩、ん?
なんか見か覚えがあるな。という感じ。

それは、日中戦争、太平洋戦争時に日本陸軍や政治家がおかした、間違ったボタン押しまくり現象だ。断っておくが、日本将兵のことをクサそうとしているのではない。彼らは質の高い兵士だった、と当時の世界の軍と比較しても思う。問題は戦略に責任を負うべき上級将校の問題だ。

日本陸軍の将校は決して「馬鹿ではない」はずだ。というのも当時帝国大学に入るよりも難しいと言われていた陸軍大学卒業者ばかりだからだ。いわゆる、軍人におけるベスト&ブライテストと言える人々だ。
その陸大卒業生で有名なのは、1921年にドイツのバーデンバーデンで会合した岡村寧次(陸大25期)、永田鉄山(陸大23期)、小畑敏四郎(陸大23期)の3人に、オマケで参加した東条英機(陸大28期)だ。彼らはほぼ同年齢、日露戦争の頃に成人した軍人で、きわどい勝利であったにもかかわらず、日露戦争では「勝利」の美酒を味わった人々だ。その後の彼らの行動はここでは割愛する。

そして、松下政経塾なのだが、陸大と対比して批評しようというのではない。わしが疑問に思うのは、頭脳明晰であるはずの彼らが、なぜあの時、間違ったボタンを押し続けて来たのか、ということだ。
国費で学業を修め、海外留学までして知見を広めた旧陸軍人。

松下政経塾の場合、大卒者、社会人としていっぱしのことをなした人々が、厳しい入塾審査をクリアし、さらに人間を磨こうと、完全寮生活を送って勉強された訳だ。まことに向上心あふるる人たちである。
そういう人材が輩出するということは、松下幸之助さんもさぞや草葉の陰で喜んでおられるだろう。

だが、しか〜し。そういう彼ら彼女らが、現実の政治の世界でなぜこうも「口だけ達者なやつ」という烙印を押される事態になったのだろうか?彼らをしても、どうしようもないほど他の政治家達がアンポンタンなのだろうか?

一応お断りするが、松下政経塾は政治家養成学校ではないし、パナソニックのロビイスト養成所でもない。松下幸之助氏が念願する、日本人として上等な人間を育てたいという思いで作られた人間養成学校であると認識している。だが、松下政経塾に入学を希望する人は、将来政界入りを視界に入れていない訳ではないだろう。
きっと、この日本をなんとかよくしたい、という善意の思いがある人々でもあるだろう。
わしが会った3人はそうであった。残りの一人は(?ω?)だが‥‥。

そういう能力も教養も、社会人としてのマナーも十分併せ持つ彼らにして、混沌とした政界を正すことが出来ず、将来の日本の行く末を見誤らそうしているように見受けられる。こうして考えていると、毎度毎度、カエサルの言葉が浮かんでくるのだ。

「人は自分が見たいと思うようなことしか見ない」

なんか教訓めいて来たが、「頭脳明晰な者が良い政治が出来るという訳ではない」という事例を作ってくれているようである。
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