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朝鮮王朝儀軌に見る外交感覚

2011年8月19日、NHKで「朝鮮王朝儀軌」にまつわる特集をやっていた。

朝鮮王朝儀軌

1922年に朝鮮総督府を通じて皇室に寄贈された「朝鮮王朝儀軌」その他167冊は写本である。元本は韓国で紛失したそうだ。
この写本が日本にやって来た所以を知らなかったので、番組を興味深く見た。
朝鮮を統治し始めていた矢先の1919年、李朝王高宗が崩御。日本とはいろいろとあったが、晩年には伊藤博文を深く信頼していたと言う研究もある人物だ(詳しくは「伊藤博文」瀧井一博著 中公新書)。
その高宗の国葬を神道式で挙行したのが、「三・一独立運動」にさらに火に油を注ぐ結果になって反日運動が激化。それに懲りて、李朝の儀式の研究をすることになり、「朝鮮王朝儀軌」のお取り寄せ、という事になった、というのが事の顛末らしい。
その研究のおかげで、高宗の息子で最後の李朝王純宗が崩御した1926年、日本側は空前絶後の規模で、李朝式の国葬を執り行った。

朝鮮を統治しはじめてわずか16年目、伊藤博文が暗殺されて17年目という時でも、円滑な統治に心を砕いた日本側の苦労が忍ばれる。

で、この朝鮮資料を返還する協定である「日韓図書協定」がこの6月に発行した。つまり、「朝鮮王朝儀軌」の元本をなくした国に、写本をお返しする事になったのだ。韓国ではすぐにでも返還されると盛り上がっていたようだが、まだ実行はされていないらしい。

ま、それはいいとして、この返還協定に行き着くまでの民主党政権の動き方が非常に情けない。
いや、「情けない」じゃなくて、「情けがありすぎる」

一言で言えば、「情緒」で政治をしているのだ。
1965年の「日韓基本条約」により、日韓双方の請求権を破棄、そのかわり5億ドルを日本が提供する経済支援方式で決着し、個人レベルの被害補償の請求権もなくなった。したがって、法的には日本には朝鮮の図書資料や美術品など返還する謂れはない。

だから情緒で決めたのだ、民主党政権は。これが許されるならば、朝鮮総督府に保管されていた日本側の資料その他を返還してもらう事も出来るのではないか?少なくともそういう交渉をする事は出来るのでは?

政治というのは冷徹でなければならない、現実を見据えた上で、非常な決断もしなければならない、とはわしの考えである。マキアヴェッリもそう言うとったけな。

さらに情けない事に、この返還運動に貢献したとして韓国側から表彰された国会議員がおったとさ。
共産党の笠井亮、社民党の服部良一、民主党の石毛えい子副代表などだ。よかったね、ほめられて。

彼らはほめられたけど、きっと今後も日本は責められ続け、何の感謝もなく、「植民地時代に奪われた我らが財産を返還しろ」と言い続けられるんだろうな。そして、歴史はねじ曲げられて伝わって行くんだろうな。

ちなみに、日本に朝鮮の資料が渡る半世紀も前の「丙寅洋擾事件」の時にフランス海軍が王室文庫から直接「李朝儀軌」300冊を持ち出している。もちろん、フランスは返還に応じていない。
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