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コーランを読む

イスラーム学者井筒敏彦教授(故人)による『コーラン学」のセミナーを単行本化したもの。講演録だが、読みやすくてわかりやすい。

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井筒教授のお名前はこの本で初めて知った。日本にこれほどのイスラーム学者がいたとは恥ずかしながら知らなかった。キリスト教学といい、仏教、ヒンズー教など、世界の宗教、文明を深く研究理解し、その成果を日本語で読めるなんて素晴らしい。これだけでも日本はなんて素晴らしい国だろうと思う。

この本は、コーランに書かれている最初の章、「開扉 Fatihah」の7つの短いセンテンスからイスラムを解説するという構成になっている。普通ならさっさと読まれるだけの短い文章に、実はこれだけ深い意味が隠されている、ということをこれでもかと読み解いて行く。他の宗教、キリスト教や仏教やヒンズー教との比較もあり、ほんまに博覧強記とはこのことか、と頭が下がるばかりだ。

日本とは全く環境や文化の違うイスラム的思考を、わかりやすい言葉で説明する。ページをめくるたびに「目からウロコが落ちる」。言霊信仰は日本だけではなかった。むしろ、ユダヤ、キリスト、イスラムは言葉の宗教である。それはセム語族的な特性であることなどなど、イスラムが良く分かる名著である。

イスラムとは、とまとめてしまうのもおこがましいが、絶対他力本願の一神教であった。そういえば、他力本願的仏教は阿弥陀仏による一神教に近いな、と思いいたる。
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