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歴史認識とは何か

またまた良い本を見つけちゃった。

今年はこの手の本の当たり年だなあ。
著者は1971年生まれの(ワシから見れば)若手だが、なかなか鋭い法学部教授だ(上から目線)。平易な記述で日本の近現代史を、1899年のハーグ条約から説き起こす。

歴史認識とは何か

そう、著者はいわゆる歴史学者ではない(と言っていいのか?)。慶応義塾大の法学部教授だ。国際関係の研究をされてきて、このように歴史的な時間軸、国家間の政治経済的な研究からこのような視座が生まれたのであろう。
これほどの中身のある本が、今年の5月から書き始められて、この夏の出版に間に合ったと言うとこが信じられない。仕事のできる人とはいるものなのだな、と、後書きを読んで思った。

この本が書き始められた頃というのが、丁度マスコミで『70年談話』『安保改正条約」が連日話題になっていた頃。
5月には共産党の志位委員長が国会で安倍首相に「ポツダム宣言」の認識について問いつめるという頓珍漢な展開をしていたころだ。

この本の何が素晴らしいのか。先ず左翼的自虐歴史観、右翼的(?)自己弁護歴史観のどちらにも組せず。なぜ現代の日本でこうも自国の歴史認識が食い違うのか、という疑問点からの視座、それを分かり易い言葉で、歴史上の事実だけを例証に上げて、なぜそのような行動に移ったのかという時代背景、近衛文麿、松岡洋右などの人物分析もふまえて説明して行く。これが実に分かり易い。国会前で政府をののしる自由を満喫している若者達に是非読んで欲しい一冊だ。

いったいどこで齟齬が起きたのか、日本史を愛する者達が等しく疑問に思っている点だろう。分岐点はあった。だが、なぜ誤った選択をしたのかが問題だ。現代だからあのときああしていれば良かった、こうしていれば良かった、と傍目で将棋差しにごちゃごちゃ言うことができるが、情報伝達のスピード、文化的背景など、当時としては物理的にも文化的にも限界があったということを踏まえなければならない。もしワシがその時代その人物だったとして、はたして違う決断がなされ得たのか?そして、何よりも世界の思想潮流を読み誤らずにすむことが出来たのか?
日露戦争、第一次世界大戦と優等生なふるまいで世界から注目され、信頼を得るようになっていた日本が、戦後(第一次)国際連盟加盟から脱退までの軌跡をたどる。なぜその道を選んだの?あなた達は。そうしたこの本には書かれていない情勢もあるのだが、それは過去に紹介した本を読んでいただくとよくわかる。ワシも読んできた順番が非常に良かった。過去に読んだ本があればこそ、この「歴史認識とは何か』という本のよさが分かるというものだ。是非教科書にしたい本である。
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